お昼休みの失敗と成功。

「もう今年も終わりが近づいてきましたねぇ。」

 

休憩室で図らずも2人きりになってしまったのは、

わが社の誇る色男であり、会社のピラミッドの上にいるお方である。

女共をあらゆる正解でまとめあげ、わたしのような末端にまでうなぎをごちそうしてくれたり、

「北林(本名)が、今生で生まれ変わり幸せをつかむにはどうしたらいいか」

について真剣に考えてくれたりする偉人だ。

(まずは誰も知らない何処か遠くに行って~と提案してくださった。)

 

「北林、人には幸と不幸の分量が同一にあるよ。(お前も幸せを掴めるさ)」

「お、それは仏教的考えですね。」

「うむ、そうだな。」

「キリスト教的にいえば平等ではありませんね。全て許されますけど。」

「うむ、そうだな。」

「あの圏は戦争が強いです。」

「うむ、そうだな・・・許されるんだろうか、全て。」

「そういう仕組みになっていますから・・・たぶん。」

「週末は・・・」

 

「教会に行って・・・」

「教会に行って・・・」

 

どよーん・・・。

オフィスレディがする話として完全なる失敗だ。

だけどその後クリスマスケーキをねだることは成功した。